高校入試では必ず作文があります。一般入試の国語のほか、特色選抜ではほとんどの高校で作文が出題されます。中サポホームページの作文講座では作文上達のコツを伝授します。第1回目は「作文の基礎」です。
約束事は守る
課題をよく読み、約束事(題名や名前の記入の仕方など)や作文の条件(具体例を示して書け、根拠を示して書け、など)を厳守しましょう。
用紙の9割は書く
最低限の字数制限がない場合は、最大限の字数制限の9割(400字以内で書く場合は360字)以上書きましょう。
作文のルール
①マスの使い方
文章の書き出し、段落を変えるときは、改行して1マス空けて書き始めます(例1)。原稿用紙のマス以外の所に文字や符号を書かないようにしましょう。
②句読点
句点( 。 )や読点( 、 ) は1マスを使い、マスの右上に大きさを考えて書きましょう。ただし、行の最初に句読点は書きません(例2、例3)。その場合は、最後のマスに文字と句読点を一緒に書きます。
③カッコ
カギ( 「 」 )や括弧などの符号は1マスに書きます。ただし、行の最初のマスに閉じるカッコ( ) )や閉じるカギ括弧( 」 )は書きません。その場合は、最後のマスに文字と括弧を一緒に書きます(例4)。また、行の最後のマスに始めのカッコがくる場合は、そのマスを空けて次の行の始めに書きます(例5)。
句点( 。 )と、閉じるカッコ( 」 )を続けて書く場合は、同じマスに書きます(例6)。
④アルファベット
- 1マスに大文字を1文字ずつ横に書く
- 同様に縦に書く
- 小文字は1マスに2文字ずつ書く
のどれかに統一しましょう(例7)。
⑤促音、拗音
促音(小さな「っ」)や拗音(小さな「ゃ・ゅ・ょ」)は、普通の文字と同じように1マスに1文字、マスの右側に小さく書きます。
⑥文末表現
常体(〜だ・である)または敬体(〜です・ます)のどちらかに統一しましょう。
⑦漢字
習った漢字は、できるだけ使いましょう。
⑧文字
採点者に読みやすい書き方をしましょう。
文字は濃い鉛筆(HB以上)を使ってはっきりと見やすく書きましょう。文字を消すときはきれいに消しましょう。
文字は楷書で丁寧に書きましょう。下手でも読みやすく丁寧に書いた方が評価されます。くせのある文字や乱暴な文字を書かないようにしましょう。試験の時は時間が限られているので、早く丁寧に書けるように練習しましょう。