意見文は、自分の考えや意見を読み手に納得させなければならない文章です。そのためには、自分の考えをよく整理し、その根拠をはっきりさせ、読み手に分かりやすい文章の組み立てを考える必要があります。主張する意見が良いものである方がいいのですが、それ以上にその意見を主張する理由に納得が得られるかどうかが大切です。独りよがりにならずに、相手(採点する高校の先生)のことを考えながら書きましょう。
準 備
- 自分の意見をはっきりさせて、短い文にまとめる。
- その意見を持ったきっかけや理由を明確にする。
- その意見が適切かどうか検討する。
- 文章の組み立て(基本は「はじめ」「なか」「おわり」)、事実と意見の組み合わせ、段落のまとめ方などについて考える。
書き方の工夫
具体的な事実や自分の体験を、自分自身の意見の根拠として示すとよいでしょう。
- 最初に具体的な事実を述べて問題提起をする方法。
- 具体的事実 — 展開(説明)— 意見(結論)
- 最初に意見を述べ、それについての説明をし、最後に再度意見を述べて強調する方法。
- 意見(結論)— 具体的事実(理由説明)— 意見(結論)
- 最初にことわざや名言を引用して、自分の意見の裏付けとする。引用文を踏まえて事実を述べて主旨をはっきりさせる。次に一般的なものとして説明を展開し、最後に意見をまとめる方法。
- 引用 — 具体的事実 — 説明 — 意見(結論)
日頃から題材を蓄積
日頃から様々なことに興味を持ち、体験したことや自分の考えをまとめていると、作文の題材が蓄積され試験の時困りません。体験や感想をその都度メモに取ったり、その日の出来事とその感想を短くまとめるだけの日記をつけたりするなど習慣づけるといいでしょう。
誰でもたくさんの体験をしている
意見文や作文で自分の体験談を踏まえて、意見を述べると非常に説得力があります。だからと言って「あまり色々なことを体験してこなかった」と心配する必要はありません。
例えば部活。厳しい練習で「忍耐力が付いた」経験。チームメートと協力し合って勝利を目指した「チームワーク」の経験。ケガしたチームメートのレギュラー復帰を後押しした「心配り」の経験など、部活一つをとっても、様々な経験をしているはずです。中学校の3年間で、どれだけ大切な経験をしたのか振り返ってみましょう。一つの出来事で三つ、四つの経験はしているはずです。箇条書きでOKなので、思い出したことをメモしておきましょう。